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韓ドラ「ベートーベン・ウィルス」のカン・マエ×ルミの二次小説ブログです。管理人:寅三吉。

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寅三吉。

Author:寅三吉。
色々と「萌え」の多い人生。
そして現在韓国ドラマ「ベートーベン・ウィルス」のカン・マエ×ルミの妄想をする楽しい日々を過ごしております。
そのありえない妄想をこのように形にしております。楽しんで頂ければ幸いです。

初めてお越しの方は下の「カテゴリ」の「はじめにお読みください」を読んで頂けると有難いです。

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朝の歌 2015-07-28-Tue

ご訪問、有難うございます。

本日、ブログ開設3周年を迎えることとなりました。

3年か………長かったような、あっという間だったような…(遠い目をする)

私にとってベバの妄想するということは、すでに生活の一部になっているようです。
テレビで何かの情報を聞くとカン・マエに結び付け、ネットで可愛い服を見ると「これってルミに似合いそう!」と思ったり。
流石に嵌りたての頃に比べると妄想する時間も減りましたが、それでも私の中でこの二人はいつの間にか特別な存在になっていたようです。

…ってよくよく考えてみれば過去に二次妄想していた作品には、10年も妄想し続けていたものもありますしね(苦笑)
3年なんてまだまだのようです。
きっとこれからも妄想していくのでしょう。

そんなわけで前回の記事にも書きましたが、読者の皆様へ心を込めて、新作アップです!
3年もの長い間ご愛顧くださってる方も、つい最近訪れてくださるようになった方も楽しんで頂ければ幸いです。
これといって記念日SSという内容ではありませんが…二人が結婚して3年ほどした頃の、二人の娘であるミウが1歳8か月の頃のお話になります。

超短いSSなので、あっという間に読めると思います。

それでは続きからどうぞ~(#^.^#)





「あっぱ(パパ)、おあよぉ~!」


春が近づきつつあるミュンヘンのある朝、カン・ミウは大好きな父親の姿を見た途端、満面の笑みで朝の挨拶をした。
もうすぐ1歳8か月になる彼女はダイニングの幼児用の椅子に座り、先ほどから朝食が来るのを待ちわびている。
娘の笑みにミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団の常任指揮者カン・ゴヌことカン・マエは、目を細めて口元に僅かな笑みをこぼしながらミウの頭に左掌を当て「おはよう」と云って優しく数回ほど撫でた。
それからカン・マエもダイニングの椅子に座って朝食の準備が終わるのを待つことにした。

ミウの母であり、カン・マエの15歳年下の妻トゥ・ルミはキッチンに居り、

「おはようございます。
 もう少しだけ待ってね。
 あとソーセージを出すだけだから」

とミウにあげる牛乳をコップに入れながら云った。


朝の歌



数分後、ダイニングテーブルには朝食であるドイツのパン…ブロートヒェンが数種類、籠に入れられて中央に置かれ、各々が座るところにスープとサラダ、スクランブルエッグと3種類のソーセージ、オレンジジュース(カン・マエにはグレープフルーツジュース)が綺麗に並べられている。
そしてカン・マエとルミの場所には湯気が昇るエスプレッソも。
「朝食は皇帝のように」という諺があるドイツでの生活が長い彼らが朝食をしっかりと摂るようになって久しい。

ルミは柔らかめのブロートヒェンを子供が食べられる大きさに切って「ミウ、どのジャムにする?」と訊くと、ミウは「イチゴにすぅの」と拙い口調で答えた。
子供の用意を済ますとルミは自分の席に着き、籠の中のローゼンヴェッケンというバラの形をしたブロートヒェンを手に取ると、

「先生、今日も遅くなりそうですか?」

杏のジャムの蓋を開けながら訊いた。
ここのところ夫は多忙を極めており、残業がないはずのドイツであるのに、帰宅時間は21時過ぎることが多い。
妻の問いにカン・マエは手にしていたグレープフルーツジュースのコップをテーブルに置き、

「ライブラリアンのミスだかで次の楽譜がまだ用意できてなくてな。
 ゴヌも手伝って楽譜のチェックと編集作業をしてるんだが…。
 それに様々な案件がなかなか決まらん。
 加えて音楽事務所からオファーの連絡やら契約更新やらで書類に目を通さねばならん。
 なんだか知らんが、やることが山ほどある」

と捲し立てるように一気に云い短く溜息を吐くと、ジュースを喉に流し込んだ。

「なんか大変そうね」

眉尻を下げながらルミが云うと、その横に座るミウがブロートヒェンを齧りながら

「おんま(ママ)、あっぱ、たいへん?」
 
「そうね~ちょっと大変そうよ?
 今日も夜ご飯、アッパと一緒に食べられないかもね」

「そっかーあっぱ、たいへんかぁ~」

何が「大変」なのか恐らく何も分かっていないのだろうが、まるで全てを理解してるかのような返答をするミウの姿に2人は目を見合わせて小さく笑った。

「……自分がもう一人欲しいものだな」

珍しく柔弱な発言をする夫の姿を見たルミは、暫く逡巡したのち、

「先生、この間韓国に帰った時に姉が云ってたんだけど……。
 ――あの…」

と云った後、何故か云いにくそうに口を噤み、モジモジとしている。

「なんだ?」

「…仕事行く前に『いってきます』のキスをしてる人は、仕事の能率がいいんだって」

「………は?」

思い切り眉間に皺を寄せ、カン・マエは訊き返した。

「仕事に行く前にパートナーとキスをしてる人としてない人とでは、してる人の方が仕事が出来る人が多いって脳科学者だったか心理カウンセラーの方がテレビで言ってたそうよ」

「馬鹿馬鹿しい…」

夫の態度に妻は「そう云うと思った」と苦笑いし、スクランブルエッグのケチャップを塗りたくっているミウの口の周りを布巾で拭いた。

「大体そんなことで能率が良くなるのなら、仕事の間中誰彼かまわずキスしまくっていればいいのではないのか?
 そうすれば世の中、もっと仕事の効率があがるだろう。
 だが世間はそうしないのは何故だ?」

「それは……多分、本当に愛してる者同士がキスをしないと、効果がない…とか…」

カン・マエは嘲るように「ふん」と小さく鼻を鳴らし、

「実にくだらん説だ。
 そんなことを研究するのであれば、もっと有益なことを研究して欲しいものだな」

そして呆れたような表情で小さく頭を振ると、フォークでソーセージを突き刺して齧り付いた。





朝食を食べ終え、身支度を全て済ませて「それじゃあ行ってくる」と云うカン・マエに、いつものようにルミが寄ってきてネクタイの歪みをチェックし、綺麗にアイロン掛けをされたターコイズブルーを基調にしたタッタソールチェックの柄のハンカチを渡す。
ハンカチをポケットに入れると玄関に歩いていったのだが、ドアの前まで行くと何故かピタリと足取りが止まった。
立ち止まったまま動かない夫の背中をルミは数秒ほど不思議そうに見つめ、「どうしたの?」と訊こうとしたところ、彼は踵を返し、ツカツカと彼女の傍に戻ってきた。

「何か忘れ物?」

「ああ」

僅かに頷いた後、カン・マエは鞄を持っていない方の左手でルミの腰を抱き寄せ、彼女の唇に自分の唇を押し付けた。
突然の出来事にルミの大きな目は更に大きく見開かれている。
そして5秒ほど彼女の唇を吸うような口づけをした後、「チュッ…」と音を立てて離し…

「…これで今日の俺の仕事がはかどらなかったら、その説は法螺(ほら)ということだな?
 その時はお前に罰ゲームでもしてもらうことにするか」

と左口角をクッとあげた彼特有の笑みを作ると再び、今度は妻の唇に軽く触れるだけの口づけをした。

「――今夜、楽しみにしておこう。
 では今度こそ行ってくる」

もう既にいつもの精悍な顔つきに戻っている彼はルミの腰を解放し、再び切れよくクルリと背を向けてあの優美な足取りで玄関へと向かい出て行った。
勢いよくバタン!とドアが閉まる音がすると、事の一部始終を見ていたらしいミウがルミの足元にトコトコとやってきて、

「あっぱとおんま、チューったね、チューったねぇ!」

と云った後「きゃー!」と叫びながら嬉しそうにソファの周りをグルグルと走り始めた。
母であるルミはというと、偏屈な夫がまさか本当にキスをするとは思っていなかったようで、暫くの間呆然とした顔で突っ立っていた。



かくしてその夜――

出勤前のキスが実際に功を奏したのかどうかは定かではないが、カン・マエはここ数日よりも早く帰宅し、久々に愛妻と愛娘と夕食を共にできたのであった。



Das Ende




スクロールするとあとがき





















少し前に「ホンマでっか?!TV」に出てたカウンセラー?脳科学者?の方が「いってきますのキスをする人としていない人では、仕事の効率が違う」と仰ってまして。
それを聞いて思いついた話です。

タイトルはエルガー作曲「朝の歌」より。
SSと違い?エルガーらしい、穏やかな曲です。


そんなわけで今後、仕事が多忙な時は「いってきますのチュー」をするようになるかもしれないカン・マエのSSでした(笑)
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CATEGORY : ベバ二次小説 Trackback 0 Comment 8 △Page Top

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コメント


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No title うりうり | URL | 2015-07-28-Tue 20:13 [EDIT]

こんばんは。
仕事でヘロヘロになって帰ってきたら、
新作アップ‼

癒されました♡
キュンキュンしました♡

ありがとうございます‼‼‼

ミウちゃん、ラブラブ夫婦を小さい頃から見てたら、彼氏のハードル上がりそうですね。ファザコンになるかなあ?

おめでとうございます ran | URL | 2015-07-28-Tue 21:54 [EDIT]

寅三吉。さま  

開設3周年 おめでとうございます☆
きゃん!
「それでも私の中でこの二人はいつの間にか特別な存在になっていたようです。」
って事は、いつの間にか心に入り込んでいたーーーうわーい、ベバ8話状態。
丸3年経っての「特別な存在」という響きがしみるわ。

「きっとこれからも妄想していくのでしょう。」
こんな言葉を聞けるなんて、「おめでとう」以上に「有難う」と言いたい!
゚・:,。★\(^-^ )♪ありがと♪( ^-^)/★,。・:・゚

「朝の歌」
期待を裏切らない、ええ、期待通りの展開に満足☆
「足取りがピタリと止まった」動かぬカンマエもいいし、
踵を返し戻って来たカンマエもいい。
思いがけず直球ピュアな作品に「うわーお」と思いつつ
「ホンマでっか?!TV」のネタを教えてくれる寅三吉。さまの
絶妙なバランス感覚に惚れ惚れしています。
これからも素敵なSS 楽しみにしています☆


おめでとうございます! リズ | URL | 2015-07-29-Wed 08:37 [EDIT]

「カン・マエを(おちょくりながら)幸せにする二次創作隊」隊長、寅三吉。様

このたびは、ブログ開設3周年、まことにまことにおめでとうございます!!
本当に長い間、お互いにこの世界にどっぷり浸かっておりますねぇ・・・。
2人合わせて7年ですよ・・・(いや、足す意味が全然わからないが!)

「マエストロを幸せにする」寅。さんの視点がしみじみと伝わってくるSSでした。
朝の食卓のなごやかでおだやかなこと!
こんな日々を手に入れたのね・・・良かったねカン・マエ・・・と目頭を熱くし、
そしてミウちゃんの「そっかおっぱ、たいへんかぁ~」が、うちの上の子の小さいときに「うっか~(=そっか~)、そうなのか~・・・」という響きと見事に重なって、ちょっとセピア色の思い出にひたった私でありました(笑)

見事に「行ってきまチュー」が日常化(???)したカン・マエの姿がこそばゆくも嬉しいリズでありました。
そして一番のツボは、ルミがキスネタ振ったときに、おもっきし怪訝な顔して、
「・・・・・・は?」と言うマエストロでしたv
映像で想像したらおかしくて。

ところで、
「自分がもうひとり欲しいものだな」のセリフを、
「子供がもうひとり欲しいものだな」と読み間違え、

「かくしてその夜――久々に夕食を共にできたのであった」
を、「またまた~、夕食だけじゃないでしょ、ぷぷぷぷ~」とくすくすしながら読んだ私は病んでますかね、ええ、病んでますね。

ブログ開設記念の爽やかで素敵なお話に、私ったらなんてコメントを・・・っ!
いつも楽しいベバSS、本当にありがとうございまチュー!
これからもよろしくね♪♪♪

Re: No title 寅三吉。 | URL | 2015-07-29-Wed 20:35 [EDIT]

●うりうり様

コメント有難うございます♡
お仕事、お疲れ様です。
拙作で疲れが幾らか癒されたのでしたら、何よりです♪

ミウは…そうですね、カン・マエのことを尊敬してるので、理想が高いと思います(苦笑)
でも性格はカン・マエに似てクールなので、結婚相手は結局ゴヌとかアレッサンドロみたいなタイプになるんじゃないかなーと考えます。
似た者同士だと長続きしにくいですから(;^ω^)
そして間違いなくファザコンです(笑)父親にベッタリ!ってことはないですけど。
ミウの彼氏は苦労しそうです…。

Re: おめでとうございます 寅三吉。 | URL | 2015-07-29-Wed 20:57 [EDIT]

●ran様

コメントと3周年へのお祝いのお言葉、有難うございます!

そーなんですよね…てっきり1年くらいでベバ熱が下がるだろう…と思いきや、もう3年もフィーバーしっぱなしです。
どうなってるのかしら、私の脳みそ(笑)
ここまで長く続くということは今までの経験からいって、今後もずっと「特別な存在」だと思います。

私にとって妄想するということは、もう食べること、寝ることと同じで自然なことなので(笑)
発表する・しないは別として惜しみなく妄想したいと思います♪(…と予防線を張っておこう・苦笑)


> 「足取りがピタリと止まった」動かぬカンマエもいいし、
> 踵を返し戻って来たカンマエもいい。

カン・マエの動きって迷いがないんですよね。特に歩いてるとき。
まるで「吉本新喜劇」で内場勝則がイヤなヤツの役を演じる時によく似た歩き方をします…って新喜劇かい(笑)
因みに内場君もカン・マエみたいな腕の曲げ方をして歩いてたんですよ…ええ。

「ホンマでっか?!TV」、嘘だ~!と思えるネタもあるんですが、面白くてついつい見ちゃうんですよね。
さんまちゃんは勿論のこと、マツコさんと嶋崎和歌子の存在もいい味出してます。

> これからも素敵なSS 楽しみにしています☆

有難うございます!
面白SSを思いついたらアップしたいと思います(#^.^#)

Re: おめでとうございます! 寅三吉。 | URL | 2015-07-29-Wed 21:17 [EDIT]

●リズ様


コメントありがトゥゴヌいます~♡

> 「カン・マエを(おちょくりながら)幸せにする二次創作隊」隊長、寅三吉。様

はいはい、おちょくったり笑いものにしたりしておりますが、何か問題でも?

ねぇ…合わせて7年も妄想しまくりですよねぇ…。
しかもあと1年経ったら、合計9年ですよ?!どーします?!(だから足して更に増やすなんてイミフm)

> 「マエストロを幸せにする」寅。さんの視点がしみじみと伝わってくるSSでした。
> 朝の食卓のなごやかでおだやかなこと!

きっとルミと結婚したら「狭いながらも楽しい我が家」になると思います♪(カン・マエの家は狭くないと思うけど)
笑いの絶えないオモロイ夫婦生活です。

> そしてミウちゃんの「そっかおっぱ、たいへんかぁ~」が、うちの上の子の小さいときに「うっか~(=そっか~)、そうなのか~・・・」という響きと見事に重なって、ちょっとセピア色の思い出にひたった私でありました(笑)

ウチは今まさに次男坊がそんな感じでして。
2歳8か月になりますが、2号は言葉が遅いんですよね。1号は早かったんですが。
まるで全てを分かってるかのように「そうなのか~」とか云いますよねー!(笑)
でもあと数年経てば、セピア色になってしまうんですね…一世風靡セピアじゃなく…(ん?)

「いってきまチュー」が日常化したら…ルミはもうウハウハですね!(笑)
情報を教えてくれたお姉さんに一生頭が上がらないことでしょう。

> そして一番のツボは、ルミがキスネタ振ったときに、おもっきし怪訝な顔して、
> 「・・・・・・は?」と言うマエストロでしたv

カン・マエのことなのでぜーーーーーーーーー……ったい「何云ってんだ、コイツ?」的な顔をするだろうと思って。
もうすっげー顔を歪めた設定です。
そんな顔しておいて、しっかりキスしたんですけどね(笑)

> 「子供がもうひとり欲しいものだな」と読み間違え、
> 「またまた~、夕食だけじゃないでしょ、ぷぷぷぷ~」とくすくすしながら読んだ私は病んでますかね

え、別に病んでませんよ?
だってカン・マエが「子供がもうひとり欲しい」のは間違ってませんもの~♪
だから我が家には子供が二人できたんだし(#^.^#)
それにリズさんが仰るように「夕食だけじゃなかった」ですし~♪
ここ連日忙しかったから子供が寝静まった後、久しぶりに(と云っても我が家の二人は頻繁なので1週間ぶりくらいですが…)イチャコラした二人ですから~ウフフ、アハハっ☆

いつもいつもオモシロコメント、感謝ですよ~♪
これからも思う存分、ウチのコメントで暴れてください!!!
こちらこそヨロシコ~(←再放送の「HERO」をまた見たらしい…)

管理人のみ閲覧できます  | | 2015-07-30-Thu 12:42 [EDIT]

このコメントは管理人のみ閲覧できます

管理人のみ閲覧できます  | | 2015-08-04-Tue 18:00 [EDIT]

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